FC2ブログ

ハラの虫たち

2009年09月12日15:23

『針聞書』「はりききがき」と読みます。

この書は織田信長が京都に入った後に関西の諸国を攻めていった頃、永禄11年10月11日、西暦1568年に書かれたということです。441年前になります。
作者は元行(げんぎょう)という人で、戦国時代の鍼灸師という説もあるようですが、不明です。

書は4部構成で、写真はこの中にある虫図ですが、主人公のハラの虫たち63点のうち、数点がポストカードになったものです。
P1000745_convert_20090912154349.jpg

P1000736_convert_20090912155331.jpg蟯虫 ぎょうちゅう
庚申の夜に体から出て閻魔大王にその人の悪事を告げる虫。

P1000735_convert_20090912155351.jpg気積 きしゃく
油気が好物で、魚や鳥も食べる。虎の腹を食べると退治できる。

P1000734_convert_20090912155413.jpg肺虫 はいむし
肺にいる虫。飯を食べ、人玉にも変わる。白朮(びゃくじゅつ)で退治できる。

P1000740_convert_20090912155130.jpg肺積 はいしゃく
鼻は肺の穴である。善悪の臭いが嫌いで、生臭い香りが好き。辛いものが好き。この虫がいるといつも悲しい気持ちになる。針は柔らかく浅く打つとよい。

P1000732_convert_20090912155457.jpg馬カン うまかん
心臓にいる虫。日がたって起こる。

P1000741_convert_20090912155106.jpg亀積 かめしゃく
傘のような物をかぶって薬をブロックする。飯を食べ、野豆を食べると退治できる。

P1000739_convert_20090912155151.jpg肝積 かんしゃく
肝臓にいる虫。酸っぱい物が好きで、油くさい物が嫌い。いつも怒っているような顔の色。

P1000737_convert_20090912155311.jpg肝虫 かんむし
大悪虫。からいもが好物で背骨のある寄生虫。人の中で「そり」という病気を起こす。木香(もっこう)、白朮(びゃくじゅつ)で退治する。

P1000743_convert_20090912155021.jpg脾臓の虫1 ひぞうのむし1
脾臓にいる悪虫。飯を食べる。木香(もっこう)を飲むと退治できる。

P1000742_convert_20090912155045.jpg脾臓の虫2 ひぞうのむし2
脾臓にいる虫。食べ物を受けたり受けなかったりして、人が痩せたり、太ったりする。阿魏(あぎ)・我朮(がじゅつ)で退治できる。

P1000738_convert_20090912155219.jpg脾臓の虫3 ひぞうのむし3
脾臓にいる虫。筋を捕まれると、めまいを起こして頭を打つ。
木香(もっこう)・大横(だいおう)で退治できる。

P1000744_convert_20090912154958.jpg


戦国時代に書かれたというわりには、なんとおおらかで剽軽ですね。

初めて見たのは鍼灸学校の課外で、九州のお土産だといって担当の先生から学生に1枚ずつ配られました。実際には、コレかな、アレかな、コッチもいい、アッチもいい…ワイワイガヤガヤ、と騒ぎまくって1枚を手にしました。

ポストカードには五積、六聚など病気を起こすと考えられた想像上の虫と特徴、治療法などが書かれていますが、こんな虫いそうでいない…いなさそうでいそうかな…な~んて思わせる箇所もあって、アレコレ注意深く見てみると意外に奥は深いかも知れません。

これからの秋の夜長に楽しめます…たぶん。

追記:やはり、アレもコレも気になったので、後日福岡県(私の出身県)に住んでいる姪が大宰府天満宮(九州国立博物館)に行った時に頼んで買ってきてもらいました。

スポンサーサイト



テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体


プロフィール

「三宝はり灸治療院」  院長  笹川登世子

Author:「三宝はり灸治療院」  院長 笹川登世子
■東洋鍼灸専門学校卒業
■日本内経医学会会員
■水・木/10:00〜12:00
    14:00〜18:00
■金/15:00〜18:00
●土/10:00〜12:00
14:00〜17:00
●日/13:00〜16:00
(表示は受付時間)
●休診日
月・火・第2日曜日・当院指定日  
■ご予約・問合わせ 
090-2311-7885
●メール
yoyaku@sanpoh-harikyu.com
●ウェブサイト(リンクからお入り下さい)

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

QRコード

QRコード